東京ラブストーリー

なんだろう、一緒にご飯を食べたり、誰かのことを思いながらスーパーで買い物したり、何時にねとか、仕事終わったよとか、おはよう、おやすみ、とかたわいもない行動が実はとても素敵なことで、でもそんなこといつのまにか忘れてしまって、聖人じゃないから忘れるのも当たり前だけど、あなたはずっとわかってたのかもしれない。やっぱりあなたはすごい人だ。すきですごい人になったわけではないのだろうけど。

街で用もないのにぶらぶらしたり、どこか旅行に行ったり、楽しいことを友達に話したり、幸せな未来を考えたり、、僕たちは五体満足なのに満足させるどころか不満だけがどんどん蓄積されていくようになってしまった。そうさせてしまった。

小さなことが大きくなって大きなことは立ちはだかって、その立ちはだかる壁に押しつぶされそうになって、逃げたくなるのは当然。あなたは強くないから。僕も弱い人間。だから優しい愛でまもってくれて、時には強い愛で壁を壊そうとしてくれて、ほんと僕はバカだ。バカすぎる。

もちろんありがとうだけど、やっぱりごめんなさいだ。結局自分に対して、バカすぎてダメすぎてごめんなさいになってしまう。

もう思い出したくないかもしれない。バカすぎるからそれさえも気づかなかったけどいまそう思う。消したい記憶にさせたのは僕だから。


「ありがとう」って、あなたは前を向いただけ。僕のほうは強がっているだけ。

嘘は嫌いとか言って嘘ついてたのは僕のほうだったのか。


「もう振り向かないで」

前に進むから。

強がっているから。